本当に信じられなくて、衝撃的で、こんな世界が同時に存在することが現実なんだと分かりました。
「お母さんが好きなら行動で示せ」と、自分の尿をコップに入れ子どもに飲ませる親。
夜中にベッドに入ってきて身体を触ってくる父親。
幼児の娘にポルノ動画を見せ、オーラルセックスをさせる父親。
親に殴られて全盲になってしまった子。
湯船につからせてくれず、水のシャワーばかり。
こっそりお湯に触れば、水攻めされ、「下着姿で立っていろ」「フローリングで正座なら寝てもいい」「スクワットを500回してから寝ろ」と命じる親。
こんなことがあるにもかかわらず、「いつかあなたに愛されるんじゃないか、いつか優しいお母さんに戻るんじゃないか」って、必死に言うことを聞いて、親に気を遣い、生きている子どもたちがいるんです。
信じられますか?
本当のことです。
それでも自分のことを愛していないんだと知った瞬間、絶望し、自分なんて価値がない人間だと、鬱病になったり自傷行為をしたり、お金を稼ぐため援助交際や風俗をして生きている。
そんな女の子たちがいます。
今も、外では平気な顔して普通に生活して、見えない場所で子どもを奴隷化し、とんでもない仕打ちをしている大人がいます。
この子達を守るために、私たちは何をしたらいい?
『子ども虐待防止策イベント in 神奈川 2021』では、虐待サバイバーの4名のリアルな実体験を聞きました。
4名が、壮絶な人生を送ってきて生き抜いてきて大人になり、今、それぞれが子どもたちを守る活動をされています。
「虐待サバイバーという言葉が好きです」
一人の方はそうおっしゃってました。
生き抜いて、生き抜いて、生き抜いてきたから…。
それが虐待サバイバーなんです。
参加してくださったサバイバーの一人が、イベント終了後、こんなLINEを送ってくださいました。
「今日ほど、生きてて良かった。
死なないで良かったと思えた事ありませんでした。
本当に生きてて良かったです」
その言葉を聞いて、主催者としてホッとしました。
「やってよかった」と思いました。
虐待サバイバーさんと、政治家さんと、たくさんの意見交換と議論もできました。
新しい虐待防止策について、すぐにできそうなことはないか、政治家さんのお話も聞きましたが、やはりいろいろとやるには予算やら時間やらがかかるそうです。
けれど、終わった後、何人かの政治家の方に、「何かできることがないか考えていきます」という力強い言葉も頂けました。
大きなことは政治家さんに任せるしかありません。
私達、民間市民ができることはなんだろう。
私は、個人として、地域の子どもたちを見守る気持ち、お節介な気持ち、そして、子どもの人権を大切にすることに努めていこうと思います。
5分ほどの特集ですが、11月2日(月)18:10~「首都圏ネットワーク」。
コロナ禍の児童虐待の現状と虐待をなくすために動き出した市民の取り組み、として今回のイベントが放送されました。
(イベントディレクター・森)